「あともう少しだけ、カラオケの点数を上げたい!」そう思った事はありませんか?
60点から90点に上げるのはなかなか難しいですが、あと数点上げる事は難しくありません。
それは、カラオケで高得点を出す人には幾つかの共通点があるからです。その共通点を理解し、取り入れれば確実に点数があがります。その共通点とは次の通りです。
1. 正確な音程
2. リズム
3. 抑揚
4. 安定性
5. 表現力
この5つがカラオケの高得点を狙うために知っておくべき採点基準と言われています。
しかし、その採点基準は知っていたとしても「どう練習して良いかわからないー。」という方へ。これだけやれば簡単に点数が上がるボイトレをご紹介致します。
1.正確な音程
音程を正確に取りたいのなら、まずは歌わないこと!!これを聞いてびっくりした人も多いと思います。あなたが既に覚えているメロディーは実は間違ってインプットされている可能性もあります。すぐに歌わずに、ハミングで修正して記憶の上書き保存をしましょう。
用意する物
・紙とペン
・イヤフォン
・録音が出来るレコーダーやスマホ
まずは5回Aメロを聞く
音楽プレーヤー(スマホ等)にイヤフォンをさし、両耳に付け楽曲を再生します。聞くのはAメロのみです。極力短いフレーズで止めましょう。これを5回繰り返します。
片耳で聞きながらハミングする
次に、イヤフォンを片方だけ付けます。片耳で楽曲を聞きながら、それに合わせてハミングでメロディーを5回歌います。(鼻歌 ふんふん~みたいに。)ハミングは口が閉じているので、顎や喉周辺の筋肉を緊張させずに音程を取ることが出来ます。
そして口を閉じている方が、声の振動が逃げる事なく頭蓋骨に伝わります。試しに、口を閉じて「ふーん」とハミングしてみてください。唇や頭蓋骨、喉が振動するのを感じるはずです。
更に自分の声を聴きやすくするコツは、ハミングしながら片耳を片手で覆う事です。自分の声がさっきより大きく聞こえてくるはずです。骨伝導を利用して、脳に音を届ける事が、カラオケの上達には欠かせません。
録音して実際に歌ってみる
録音が出来るレコーダーやスマホの録音ボタンを押して、ハミングで歌っていた部分をメロディに変えて歌ってみましょう。その時のポイントは、本気で歌わず、裏声、地声等を気にせず、まずは軽く歌う事です。なぜなら、今の目的は、音程をとる事です。正確に音程をとる事は、カラオケの得点を上げるために不可欠です。
録音を再生して確認する
録音した自分の声を再生し、音を間違えて覚えている部分がないかを確認し、もしあれば、紙にその部分を書きます。そして、間違えている部分をピンポイントで練習します。録音する事は、とても客観的に自分の声を聞く事が出来るので、とても良い練習方法と言えます。
すぐにBメロに行かずに2番のAメロを
Aメロが整ったら、Bメロに行かず、2番のAメロを同じ方法で練習します。ほとんどメロディーは変わらない事が多いので簡単に出来るはずです。
次にBメロ、その後にサビを
次にBメロ、サビを①~⑤までの同じ方法で練習します。これを繰り返す事で確実に音程を正確に取るスキルが身に付きます。是非やってみてください♪
2. リズム
リズムがずれる人とは、本来のテンポではなく、速く歌ったり、遅く歌ったりしてしまう人の事をいいます。これには主に以下の2つの原因です。
①楽器の音をあまり聞いていない。(カラオケのマイクが大きすぎる)
②コードの響きをとらえていないので歌い出す場所が分からない。
①楽器の音をあまり聞いていない。
カラオケのマイクの音が大きすぎると、バックで流れている楽器の音があまり聞こえないので、歌い出すタイミング等がずれてしまう場合があります。まずはカラオケのマイクの音量がマイク6:演奏4になる様にボリューム調整をしましょう。
②コードの響きをとらえていないので歌い出す場所が分からない。
コードの響きを感じるようになるのは、楽器を習うのが良いのですが、それより簡単な方法があります。童謡など短い簡単な曲をゆっくりカラオケで再生します。その時にわざとガイドメロディーを消します。
そして流れた演奏に対して「ふふふふーん」など適当にオリジナルのメロディーを付け作曲します。これを繰り返す事により、コードの響きと言葉を合わせるトレーニングが出来ます。
この2つを練習するとリズム感だけではなく音程も更に良くなります。
3. 抑揚
抑揚を付けるとは、声量を調節したり、声の明るさを変えたりする事を言います。人はその時の感情によって、明るい声、暗い声、強い声、弱い声等、声を変化させて話をします。
歌も同じように、歌詞の伝えたい感情によって声を変化させていく事が大切です。映画にはストーリがある様に、歌詞の世界にもストーリーがあります。以下は例です。
Aメロ:好きな人が出来たと感じる気持ち、だけど自分には高値の花だと落ち込む気持ち。
Bメロ:勇気を出して声をかけてみようと、行動に出る。
C;上手に話せなかったけど、あなたの笑顔を見れただけで嬉しい気持ちになった。
この様に曲は、Aメロ、Bメロ、サビ等大きなブロックに分かれています。このブロックを聴く人に伝わりやすく抑揚を付ける事が大切です。以下は簡単な練習方法です。
①歌詞を読み込もう。
②Aメロ、Bメロ、サビ等のブロックを分けよう。
①歌詞を読み込もう
歌詞の内容がわからないと、抑揚が付けれません。歌詞の内容が自分が経験した事の無い内容だったら、自分の経験した事のある近いシチュエーションに置き換えて感情を入れて歌いましょう。
映画のストーリーを歌うつもりで情景を想像しながら歌いましょう。
②Aメロ、Bメロ、サビ等のブロックを分けよう。
紙とペンを用意し、Aメロ、Bメロ、サビ等のブロックごとに分けます。そして、自分の歌を録音し、以下の項目をチェックしましょう。
・各ブロックごとに、音量差や声色(明るい声・暗い声等)の変化があるか?
・サビに向かって徐々に盛り上がっているか? 等をチェックしましょう。
最後に全体を通して自分の録音した歌を聞いてみて、映画の様に、1つのストーとして歌が聞き手に届いているか?を自分なりに確認しましょう。
カラオケの得点を上げる事だけではなく、人に伝わる歌が歌えるようになりますよ♪
4、安定性
安定性とは、音程だけの事ではなく、ロングトーンを息切れが無く歌えているか?適切な場所でブレスをしているか等の総合評価になります。
長いフレーズを息継ぎ無く歌うのは、とても大変ですよね?
いくら歌う前に息を沢山吸っても、もたなくなる時がある場合、2つの事があげられます。
①、腹式呼吸を使っていない。
息を安定させて歌うには、腹式呼吸が大切になります。鏡の前に立って練習してみましょう。
・まず、お腹に手を当てて、軽くお腹を押しながら口から息を吐きます。次にお腹を脱力させます。すると、自然に息が吸えるはずです。ポイントは無理やり吸わず、ただお腹を脱力して息を吸いましょう。この時に胸や肩が上がっていないかチェックしましょう。
②、実は息が吐き切れていない。
腹式呼吸を上手に出来ていても、肩・首・背中等に無駄な力がかかっている場合は息が吐けなくなります。試しに肩や首に力を入れてみてください。息の吐く量が減るはずです。
体のバランスを整え、体を固めずに力を抜いて歌いましょう。
5、表現力
カラオケの採点で、表現力とは、しゃくり、こぶし、フォール、ビブラート等の、この4つが歌に付けられているかを採点しています。
①、しゃくりを付けられるようになろう。
しゃくりとは、本来の音から、少しだけ低い音から歌い出し、本来の音へ戻します。例えば、「メロディー、泣きながらー♪」と言う歌詞があるとします。「泣きながら」というフレーズの「な」をしゃくってみたい場合、「な」の母音の「あ」という言葉を少し低めから歌い出します。この様に歌うと、情緒的に聞こえてきます。
②、こぶしを付けられるようになろう。
こぶしとは、音を上下に震わせるテクニックの事を言います。特に言葉を伸ばしている時に使うと良いでしょう。 例えば「夏のー空がー♪」という歌詞があるとします。「空がー」の「が」にこぶしを付けたい場合は、「空がぁぁ」と言うように小さな音の「あ」を2回歌うように入れます。言葉に余韻を残せて綺麗に歌えます。
③、フォールを付けられるようになろう。
フォールとは本来の音から、わざとほんの少しだけ下げて歌うというテクニックです。
例えば「さよならー♪」という歌詞があるとします。「さよならー」の「ら」にフォールを付けたい場合は、「さよならぁ」の「ら」の母音の「あ」を少し低く歌います。悲しいフレーズの時に使うと効果的です。
しかし、多く使いすぎると、音程が取れない人だと誤解をされてしまうので気を付けましょう。
④、ビブラートを付けられるようになろう。
ビブラートとは、声を波打たせるテクニックです。伸ばした言葉の最後に付けると綺麗な余韻を表現する事が出来ます。
ビブラートの練習方法ですが、ここでは横隔膜を使ってビブラートを付ける方法をご紹介します。
まず、みぞおちを軽く触り、咳を数回します。その時に動く場所が横隔膜です。次に声を出さずに息で「はっはっは」と言います。横隔膜が揺れます。この感覚を掴み、次に長く「あーーーー」と声を伸ばします。
声を伸ばしながら、先ほど練習した様に横隔膜を揺らします。カラオケで綺麗なビブラートが付けれたら、かっこいいですよね♪是非練習してみてください♪
以上の練習方法はカラオケの高得点を獲得するオススメの方法です。
しかし、見落としてはいけない事がもう1つあります。それは、マイクとの距離にあります。マイクを制する者は歌を制す。と言っても良いでしょう。
マイクの重要性
マイクには、コンデンサーマイクとダイナミックマイクの2種類あります。
コンデンサーマイク
コンデンサーマイクは、主に歌や色々な楽器の録音に使うので広範囲の音を拾います。クリアに録音が出来るのですが、壊れやすいので扱いに注意をする必要があります。
ダイナミックマイク
ダイナミックマイクは、落としたり、ぶつけたりした時の衝撃に強いマイクなので、ライブステージやカラオケ等で使われています。カラオケで楽しく盛り上がって歌うのには、とても適したマイクと言えるでしょう。
しかし、このカラオケ用のマイクは指向性がとても狭く、マイクヘッド(マイクの丸い部分)に上手に音を当てないと綺麗に音を拾いません。
では、とにかく口とマイクを近づければ良い。と思いがちですが、そうではありません。近づけすぎると音が割れたり、息を吸った時のノイズがマイクに入ってしまう場合があります。どうすれば良いかと言うと、口の中心ではなく、下唇付近にマイクを構え45度の角度で当てるのがベストです。
マイクとの距離はAメロ等の音程が低い部分は、マイクが拾いにくいのでやや近めで歌います。サビの音程が高い部分は近づけるより少し離しましょう。更に一歩進んだマイクテクニックは、歌のフレーズの最後にビブラートをかけながら徐々にマイクを離していきます。その様にする事により、歌に余韻が残り綺麗に聞こえます。
他にも、わざと悲しいフレーズを歌う時にマイクをほんの少しだけ下げると音が少し暗くなり、切ない印象の声になります。マイク1つで声の音色や表現を輝かせる事が出来ます。
しかし、プロの歌手の中にはマイクの位置を一切変えずに歌う歌手もいます。それは、マイクに頼らずに抑揚や表現をブレスコントロールのみで完璧にこなす事が出来るからです。
声楽等はマイクを使わないで声のみで勝負をします。自分がどんな歌を歌いたいのか、声楽なのかポップスなのか、それとも両方なのかによりマイクテクニックを習得するかしないかを決めても良いと思います。
しかし、カラオケが好きな方はマイクが必須になるので、今度カラオケに行った時にマイクテクニックを意識して使ってみるのも楽しいと思います。
カラオケの採点が数点上がりますよ。是非試してみてください♪
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。