歌を歌う時に感情を入れると音程がずれてしまう。と言うお悩みを聞きました。本日はそんなお悩みの解決が出来るように記事を書いていきたいと思います。
感情を入れて歌うと音程がずれてしまう理由について
1,言葉を発声するときに口の周りに力が入ってしまうから。
言葉を口で作るという意識が強いと感情を入れたときに唇、首、舌、顎など不必要な所に力が入ります。常にコントロールは腹部、丹田にもっている必要があります。
歌の感情表現をするコツは!声を出すときに感情を入れのではなく、息を吸った時に感情を入れます。
例えば悲しい感情をグレーの色とします。息を吸った時にグレーの色の息をお腹の深い部分に入れます。
そのグレーの息をお腹の下の方から唇よりもっと先の方まで線で流しながら言葉を話すというイメージで歌ってみると良いと思います。
単語を意識するのではなくフレーズを意識して歌うと良いです。
例えば、君がいなくて寂しい。という歌詞があるとしますが、寂しいという言葉だけに感情が乗りがちですが、
グレーの息にグラデーションをかけるように感情の変化によって自然に音色を変化させていくと良いです。
イントロの音にも耳を傾けてみますょう!
例えば、ピアノのこのフレーズは雨をイメージするために作られたんだな?
とか曲からインスピレーションされる情報は沢山あるので、イントロから感情の色を想像して歌い出すと、歌い出しのピッチが良くなります。
2,気持ちが高ぶってくると前に重心が集まりやすくなるから。
感情が高ぶってくるとほとんどの人が前に重心が集まりやすくなります。
知らないうちに骨盤の位置が傾いていたり、お腹の下の方ではなく横隔膜があるみぞおち辺りに力が入ってしまう事があります。
この様になると、息が吐ききれないので、息が足りず音程が不安定になりむす。
もちろん、しゃがんでも、ダンスして歌っても良いですが、自分の体の軸やバランスを意識しないと声が詰まる原因になります。
前に体重が集まるなら、一時的に膝やお尻を使って体重を後ろに逃がす等して、バランスをとってあげる必要があるのです。
一部の筋肉に過度に仕事をさせてしまうと息が吐きにくくなってしまうからです。
3, 感情が高まってくると、お腹に力を入れすぎてしまい息を流し辛くなってしまうから。
お腹で声を出すと良く言いますが、現実的に言うと、お腹では発声出来ず、息を送るポンプとして使うので、お腹に感情を入れて押し出そうとすると筋トレの様なお腹の使い方になります。
では、どの位の力加減でお腹を使うのかというと、
唇をすぼめて軽く、長い息を吐いて下さい。その程度の力しか使いません。
それ以上お腹に力を入れると、息が止まるはずです。
例えば柔らかいお腹ならポンプとして使えますが、岩のようにかたいお腹を作ってしまえば、ポンプとしては使えないですよね。
なので、お腹が固まりすぎていないか?
を歌う時にチェックすると良いと思います。
以上3つの解説をしてきましたが、正確に言うと、音程がずれない様に歌う課題というのはまだ、沢山あります。
なぜなら、基礎があっての表現なので、
まず、正しい呼吸法、体のポジション、喉の使い方、息の流し方、などゆっくり体に覚えさせてあげると必ず体に良い変化が出てきます。
その結果感情を入れても音がずれなくなっていきます。自分のベースで確実に成長していきましょう!
もし、お困りごとがありましたら、無料体験レッスンの時に何でもお話し下さい。