歌を歌う時に、とても大切なのが、音程とリズム、そして忘れてはいけないのが、抑揚になります。どんなに綺麗に歌えていたとしても歌に表情が無いと、聞き手を感動させることは出来ません。
ここでは、歌の抑揚の付け方についてお話したいと思います。
1.全体のバランスを見て強弱を付ける
曲の中の喜怒哀楽を意識しましょう。嬉しい部分や気持ちが高揚してくる時にはクレッシェンドを使い、徐々に音量を上げて歌ってみましょう。
また、悲しい時や気持ちが落ち込んでいる時は、デクレシェンドを使い、徐々に音量を落としましょう。
例えば、高い音程の時でも、感情が落ちている時は、音量が上がらないようにコントロールをしましょう。
サビでは音量を上げよう
サビは歌の中で1番言いたい事が詰まっている場所なので、他のパートより目立つように音量の調節をしましょう。
サビが繰り返される時は、コピーにならないように、声色などで変化を付けまし
Aメロはシンプルに
Aメロは曲の始まりなので、静かに情景が浮かぶように歌いましょう。
声質を変えて歌って変化を付けよう
・強い声は、声帯を閉じ目に使い、しっかりお腹から声を出す。
・弱い声は、声帯を開き気味に使い、息を混ぜながら声を出す。
2.抑揚をつけて歌うには、リズムに変化を付けてみる
歌の用語の中で「ためる」という言葉がありますが、リズムはキープしたまま、ある言葉だけわざと強調するためにゆっくり歌うテクニックです。
リズムに遅れるわけではなく、あくまでもリズムはキープしたまま行うというのがポイントになります。
逆に「くって歌う」というのは、言葉に勢いや、鋭さなどを出したい時に本来入るべきタイミングよりわざと早く入るというテクニックもあります。
この様に一定のリズムから少しわざと外れることで、そこの部分が際立って聞こえてきます。
3.抑揚をつけて歌うには!言葉の語尾に変化を付けよう
言葉の語尾は歌の中でとても重要になります。
悲しさを出したい時には
言葉の語尾をわざとフラット寄りの音程に落としてため息と一緒に作ると悲しさが表現されます。
明るさを出したい時は
言葉の語尾をわざとシャープよりにもっていき、短めに終わらせると明るく、元気な印象になります。
4.抑揚をつけて歌うには!感情を息に乗せる
歌う時は息を吸った時から始まりだと思って下さい。
どんな感情で息を吸ったかによって次に出てくる声の色が変わってきます。
歌詞の感情に合った息で歌い出しましょう。
感情の変化を色で考えていくとわかりやすいと思います。
例えばAメロは穏やかな感情なら、ピンク
Bメロに向かって徐々に感情を上げていきたいなら、濃いビンクから赤をイメージして歌っていく様に、感情の変化を歌の中で色としととらえてみましょう。
5.抑揚を付けて歌うには!ビブラートをつける
歌の最後にビブラートを入れるとフレーズにふくよかさや、広がりが出ます。
ビブラートの波の大きさは、その曲の雰囲気によって変わります。
バラードなのか、ポップスなのか、早い歌なのか、遅い歌なのか、そのような事によっても左右されます。
主に言葉の最後で音を長く伸ばすときに活用します。
ビブラートをかけているときは、一定に息を吐くことがとても重要になります。そして喉をリラックスさせましょう。
6.歌に抑揚を付けて歌うには!フェイクやアドリブを取り入れてかっこよく歌おう!
言葉の語尾などを既存のメロディーを元のコード感を意識しながら変化させてみる。
曲の間奏部分など、コードの和音を意識して、自分なりに別の旋律を作ってAhーなどの言葉を使って歌ってみる。
曲の最後の部分を意図的に少しだけ遅らせて歌うのも良いですね。
7.抑揚を付けて歌うには!顔の表情や体の動きをにも気を配ろう。
人は歌を聞く時に目をつぶって聞く場合もありますが、大抵は目を開けて聞くので、歌プラス視覚的効果というのも意識する必要があります。
例えば、空という言葉の時に手を上げてみたり、
悲しいフレーズを歌う時に軽く膝を使い、語りかけるように聞き手に訴えたり。
悲しい歌を歌う時は額を少しすくめるだけでも悲しいさを表現することが出来ます。
もちろん、この様な動作は感情と連動して自然に行うのが理想です。
歌う人は表現者であるという意識を持つと良いでしょう。
8.歌に抑揚を付けて歌うなら!スタッカートを入れられる所に入れよう。
スタッカートを入れる場所は楽しく軽快に歌いたい場所など、ポイントで使います。
その言葉を強調するために使う場合もあります。
スタッカートを使う時は喉で音を切らずに、お腹で音を切るように歌いましょう。
練習方法としては、ドッグブレスと言う練習方法もあり、犬が喉が乾いた時に、息を荒くして呼吸する様なイメージ息を吐方法です。
これはスタッカートの練習方法としてま有効です。
9.歌に抑揚を付けて歌うには!歪ませた声を使いこなす
声帯をわざときつめに閉じて声を歪ませて出すというテクニックも使うと曲に変化が出ます。
色気のある歌や大人な印象にしたい時などに使います。
10.歌に抑揚を付けて歌うには!息も言葉の1部として使う。
泣いている様なフレーズを歌う時には、わざと息を混ぜて声を揺らせたり、息を絵の具として音色を作るというイメージです。例えば、「ねぇ」という言葉の最後に息も混ぜるだけで、悲しが表現される事もあります。他には、
わざと息を吸う音を入れてその時の感情を出すというテクニックもあります。
ノイズとしてのリップノイズなのか、表現として使ってるかの違いになります。
是非、色々なアーティストの歌を聞いて研究してみてください♪